当会のご紹介

名称

特定非営利活動法人富士山からはじまる天然顔料と粉砕の研究会

事務所

山梨県韮崎市神山町鍋山1830番地1韮崎大村美術館内

法人の目的 
この法人は、広く市民に対して天然顔料と粉砕に関する事柄について普及啓発活動を行う。はじまりとして世界の名峰である富士山の溶岩加工廃材を中心に、多様な粉砕技術を用い天然顔料として制御し、天然顔料での絵画だけでなく、工芸並びに生活全般での利用推進と心の豊かさにつながる可能性を見つめ実践する。その実現の為に、SDGsを尊重し、セミナー、講演会、展覧会、並びに、製作者と研究者を繋ぐ研究会を実施する。 これらにより天然顔料と粉砕技術の利用を日本のみならず世界の多くの地域に普及させることを目的とする。

設立趣旨 
美術・工芸において世界的に見ると忘れ去られているともいえる天然顔料は、日本の「もののあわれ」にも繋がるような魅力を持っています。現代の粉砕技術・粉体工学、粉体技術と連携することで廃棄スラッジなどを含む素材の有効利用を計り、自然環境にも強く配慮された「天然顔料ルネサンス」ともいえる新しい天然顔料の魅力が世界で付加されます。この事は、奇石博物館の協力、女子美術大学染織文化資源研究所の研究、大阪大学接合科学研究所内藤牧男研究室と女子美術大学の共同研究並びに一般社団法人粉体工学会「芸術と粉体工学に関するワークショップ」ほかの研究・活動で実証されています。
この新しい魅力は、地方創生、SDGsの課題解決に繋がることから、その問題解決の為に普及啓発活動を行うものです。それは、現代の粉体・粉砕研究により天然顔料として制御し、天然顔料での絵画だけでなく、工芸を中心に生活全般での利用と心の豊かさにつながる可能性を見つめ実践します。
人類にとって原初的な行為として始まる、粉砕、粉体技術、そして、自然の色彩の探求は、世界に繋がり、その普及啓発活動の範囲を世界にも求める為に名称に世界の名峰、富士山から始まる事と考えています。
 富士山から始まる天然顔料と粉砕に関する事柄について普及啓発活動として、広く世界にも向けてセミナー、講演会、展示活動、研究支援活動を通して関係団体と連携し目的を達成していきます。

設立に至る経緯 
令和2年7月、粉体工学会の「芸術と粉体工学に関する研究会」を山梨県立美術館で11月に開催するための打ち合わせで、県立美術館に於いて青柳正規館長、大阪大学教授で山梨県出身の内藤牧男、女子美術大学名誉教授の橋本信(弘安)ほかと、懇談の中、「天然顔料と粉砕」による可能性について話題となり、山梨県、富士山を起点に非営利活動法人設立に期待が膨らんだ。その後、女子美術大学の名誉理事長で山梨県出身の大村智先生にもご相談させていただき賛同を得、地方創生、SDGsなどにも繋がる「天然顔料と粉砕・粉体」について普及啓発活動を行う法人として、更に賛同を広げつつ、この趣意書、定款、事業計画を起案し、令和3年7月10日、会員10名の参加を得て「特定非営利活動法人 富士山からはじまる天然顔料と粉砕の研究会」の設立総会を韮崎大村美術館蛍雪寮で開催し、特定非営利活動法人として山梨県知事に設立の認証申請を行うこととした。